新型コロナウィルスの影響により、リモートワークの需要が拡大、ビデオオンライン会議システムZoomや、チャットシステムSlackの株価が上昇しているといったニュースも報道されています。
外出自粛が求められている中、通勤を避けられるといった事情から、リモートワークが可能な仕事への転職を希望する求職者も増加してきているようです。これを機に、実際にリモートワークを導入しようとお考えの企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。
本稿では、リモートワーク導入の際のメリット・デメリットおよび導入をスムーズにするツールについて解説していきます。
1.リモートワーク導入のメリット・デメリット
メリット
・通勤時間の削減 出社する必要がないということは当然通勤時間が削減されます。これにより通勤に伴うストレス軽減も見込めます。
・経費削減 出社に伴う交通費や、オフィススペース確保をミニマムに抑えることができるため、経費が削減されます。
・優秀な人材の確保 従業員に出産や育児といったイベントがあった場合でも、リモートワークが選択肢にあることで柔軟なワークスタイルを提供することができます。
・災害時の事業継続維持 まさに今回の新型コロナウィルスや、巨大地震といった未曾有の事態が起きた場合であっても、ネットやスマートフォンといった環境が整っていれば事業を継続することができます。
デメリット
・コミュニケーションの不足 やはり対面でのコミュニケーションと、電話や画面越しでのコミュニケーションは差があるものです。業務にかかわるコミュニケーションだけでなく、例えばランチタイムなど業務外の時間を通しての従業員同士のコミュニケーションの欠落も想定されます。
・ノウハウの属人化 リモートワークにより、社内にノウハウを還元する機会が減ります。これもコミュニケーション不足の一環に位置付けられるといえるでしょう。
・セキュリティリスク 会社外から顧客情報といった重要情報へのアクセスが生じるため、セキュリティ面でのリスクを伴います。マニュアルを作成のうえ、従業員に対しセキュリティリテラシー向上の教育をする必要があります。
どの物事にも多角的側面があり、100%確実・100%安全と言い切れないのが現状です。各企業において、リモートワークを円滑に進めるため現場の声のヒアリングを丁寧に行いつつ、施策を随時アップデイトしていくことが肝要かもしれません。
(参考文献:https://knowledge-hack.jp/archives/3073)
2.リモートワーク導入にあたっての便利ツール
コミュニケーションツール
・Slack(https://slack.com/intl/ja-jp/) 無料の場合スレッドを1つしか作れない。有料メニューと無料メニューの違いについてはこちら。
・Skype (https://www.skype.com/ja/) PCに標準装備されている場合もあります。Skypeは個人向けツールなのに対し、より大人数でのコミュニケーション向けなのがSkype for Business。最大250名まで接続可能なほか、在籍確認ツールも搭載。
勤怠管理ツール
・IEYASU(https://www.ieyasu.co/) 打刻、承認・申請、出力、レポート機能等が搭載。中小企業にとっては必要十分のシステム。
・POCHIKIN(https://pochikin.com/) 機能はIEYASUと同様。
会議ツール
・Zoom(https://zoom.us/jp-jp/meetings.html) 無料でも人まで接続可能。ただし参加者が3名以上だと40分という時間制限あり。実際にはホスト側の画面で警告がでるだけで、そのまま継続可能なため実質時間制限なしともいえる。画面共有ができるため、レジュメをみながらの面接対応も可能。
(参考文献:https://zoom.us/jp-jp/meetings.html)
以上、いかがでしたでしょうか。皮肉にも新型コロナによる影響が追い風になっているリモートワーク。リモートワークを導入しているかは、このような未曾有な事態にも対応しうる企業の“基礎体力”というべき要素となってくるのではないでしょうか。また、求職者にとっても、リモートワークの導入は、仕事を決めるうえで大切な要素となると推測されます。